関節痛を放置していたら痛みが悪化!私の後悔と対策【更年期体験談】

関節痛


ヒロコ(63歳)

53歳のときにゴルフで負ったふくらはぎの肉離れ。肉離れ自体はすぐに治ったものの、膝に痛みが残り、それが整体師さんの見立てで更年期の症状だと初めて気づいた私。それでもなかなか治療に向き合うことができず放置していたら、とうとう膝痛が悪化!あわてて取り組んだ対策とは?



50代に入り少しずつ、でも確かに始まった体の不調

私の閉経は52歳でしたが、50代に入った頃から、手指の関節痛や体の冷え、皮膚の乾燥、動悸など体の不調が少しずつ出てきました。

手指の関節痛は主に第二関節で、1本だけ痛むときもあれば5本全部が痛むときも。さらに片手だけだったり両手だったりと変則的。夜ベッドに入ってしばらくすると痛むことが多かったものの、眠れないほどの痛みではなく、毎日でもなかったので、病院には行きませんでした。そのうち痛む頻度が減って、1年ほどで治まったときには、ラッキー!という感じでした。

でもその後、閉経から約1年後の夏、再び気になることが。ゴルフのラウンド中に左ふくらはぎに肉離れを起こしたのですが、2週間ほどで肉離れは完治したのに、左膝に痛みがそのまま残ったのです。


更年期の症状だと分かった後も、認めたくなくて放置

その頃、ひどい肩こりで1カ月半に1回程度、整体に通っていました。体の不調にいつもアドバイスをくれる整体師さんに、この膝痛を相談。すると「膝関節の機能自体は問題ないですよ。更年期にはホルモンの量やバランスが変わるので、関節痛が出る人がいます。徐々に治まる人もいるみたいですが」と! そこで初めてこの関節痛は、更年期の症状なんだと気づくことに…。

婦人科を受診するか迷いましたが、痛みは我慢できないほどではなく、そのまま放置。更年期の症状だと認めたくない気持ちと、以前の手指の関節痛のように自然に治るかも!という淡い期待からでした。

ところが半年ほどして寒くなったある日、事件が!仕事中に椅子から立ち上がった瞬間、左膝に激痛が!痛みはしばらく続き、左足をひいて歩くほどに。通勤や仕事にも支障が出て、続けていたゴルフのレッスンもお休みにしました。

膝の関節が痛む更年期の女性


あわててセルフケアに取り組んでも、増してくる不安

あわてて整体院にかけ込んで、膝中心の施術を依頼。加えて、整体師さんのすすめで関節痛を和らげるために、普段の生活でも体全体、特に下半身を温めるようにしました。かなり厚手のタイツを履いたり、下半身の血流を良くするためにお腹にカイロを貼ったり。職場にも膝掛けを用意しました。そしてお風呂では毎晩必ず湯船に浸かりました。

メンタル面では、仕事関係の人との会食は平日に絞るなど、オンオフのメリハリをつけて、休日はリラックスすることを心がけました。

それでも膝への不安はつのります。そこで乾燥肌の治療で通っていた皮膚科で、膝の痛みや体の冷えについて話を聞いてもらい、血の巡りの良くなる漢方薬(温経湯)を処方していただきました。


話を聞いてもらうことも大切な治療の一部

セルフケア、整体、漢方薬を続けて約半年。痛みは徐々に減り、ゴルフも無事再開!ゴルフ場のふかふかの芝生は膝に優しく、さらに気のおけない友人とのラウンドで晴れ晴れとした気分に。

こうして皮膚科の先生と整体師さんのバックアップのおかげで、何とか関節痛を乗り切ることができました。

ですが最初に整体師さんから言われたときに、婦人科で適切な治療を受けていれば、悪化しなかったかもしれないと少し後悔が…。当時は仕事が忙しい上に、自分が更年期だと認めたくなくて、受診しなかったおかげで症状が悪化。皮膚科で話を聞いてもらえたときには、とてもほっとした気持ちになりました。薬の効果に加えて、メンタル面からも症状の回復につながったと、今でも感謝しています。

そして、膝の痛みが再発しないよう、現在もサポーターで膝を温めたり、週2回程度はウオーキングをしたりと、ケアを続けています。

ヒロコ(63歳) ※2024年6月時点
30年以上務めた保険会社を定年退職。終活しなければと言いながらも、後半の人生でやりたい仕事を模索中。独身。52歳で閉経。
〈私のセルフケア〉ゴルフ、ヘタなウクレレ演奏、旅行などで心身をリフレッシュ


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