更年期疲れはこうして乗り切る【体験談】
まほ(49歳)
43歳ごろからぐっと疲れやすくなった私。ついつい昼寝ばかりの自分を情けなく感じたり、社交的だったはずなのに人と会うこと自体が面倒になったりと慣れない変化ばかりでしたが、40代後半になってようやく更年期の疲労感に慣れてきた私の体験記です。
子どものサッカーの相手ができない!
私のなかで「ああ、もう頑張れないや…」と思ったのは43歳ごろのことです。現在大学生の長男がまだ小学生だった30代は、サッカーの練習に付き合い、親子交流試合にも元気に参加できていました。しかし43歳ごろからめっきり疲れやすくなり、現在中学生の次男のサッカー練習にはほとんど付き合えませんでした。試合の引率当番をした日は夕食を作る気力すらなく、ソファに倒れ込むといった状態。口を開けば出てくるのは「疲れた」「しんどい」という言葉ばかり。
その後もずっと疲れやすく、生理も不順になり、何か変だと婦人科に行ったところ「生理不順も慢性的な倦怠感も、更年期だからです」と言われました。疲れの理由が分かったのですっきりはしましたが、サッカークラブの引率に更年期だからという言い訳はききません。「今日も疲れた顔をしてるね」とママ友に指摘されながらも、なんとかやり切っていました。
ママ友との付き合い方もほどよい距離感に
それまでママ友ランチの幹事役になることも多かった私。なにかと用事をつくって友達と会うことは楽しみでもありました。しかし、43歳ごろから数人で集まっておしゃべりしてストレス発散したつもりが、帰宅するとぐったりして何もする気になれず、そのまま2時間のお昼寝が必須に。人と会うことが疲れる、外に行くと、何かすると疲れる…。そんな状態で、疲れると分かっているから出かけること自体が億劫になっていったのです。
だんだんランチ会の開催も減っていきました。それからというもの、ママ友との付き合いもほどほどにし、何かの集まりには自分の体調を第一にして参加するようになりました。
家族から頼られても、無理なことは無理
また私は家庭でも、夫や子ども、両親や義理の親にまで頼られることが多かったのですが、疲れやすくなった体調のまま、自分以外の人の仕事まで全部引き受けていると確実に倒れそうな危機感が…。
そこで自分の身を守るために「お願い、やって」と気軽に声をかけられる依頼をそのまま受けることはやめました。それまで頼まれると嫌と言えずに引き受けてしまっていたのですが、子どもたちには自立を促し、夫や親、義理の親の頼まれごとは、「申し訳ないけど私にはできません」と状況に応じて断ることに。キャパが少なくなったことを素直に受け入れ、人の仕事まで頑張るのをやめたら、少し気持ちに余裕が持てるようになりました。
役割の増える更年期だからこそ、自分を大事に
49歳になる現在も疲れやすさは続いています。それに加え、肩こりや腰痛、冷え性といった更年期症状も出るようになるし、子どもの進路や親の介護にも追われるようになりました。さまざまなタスクをてきぱきこなせた昔が記憶に残っているため、「なんでこんなこともサッとできなくなったの!?」と今の自分を情けなく感じることもあります。
その一方で若いときのようにはいきませんが、焦っても仕方がないとどっしり構えられるようになったのは年齢を重ねたからでしょう。自分も体調がすぐれないのに家族の問題が次々と起こる時期は本当に大変ですが、更年期を乗り越えたら体調は少し楽になるはず。それまでは自分の健康を第一に考えて、家族の協力も得ながらゆるゆるとやっていきたいと思います。
まほ(49歳)
夫と中学生、大学生の4人家族。美味しいものが大好きなので、洋服がどんどんサイズアウトしていくのが悩み。40代半ばからさまざまな更年期症状が出るものの、閉経はまだ。