デスクワーク、介護、体重増加で腰痛悪化…私が試した緩和策【体験談】

肩こり・腰痛
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まほ(52歳)

デスクワークや介護などいくつもの要因が重なり、40代半ばで腰痛が悪化した私。椅子に座っても痛い、立ち上がっても痛い、常に腰を曲げた状態で生活していました。そんななか、試行錯誤を繰り返しながら見つけた “神アイテム”のおかげで腰痛が緩和。50代を過ぎ、ようやく普通の生活が送れるようになった私の体験談をお伝えします。



40代半ば、デスクワークが増えるにしたがい、腰痛が悪化

私が初めて腰痛を意識し始めたのは、出産後のことでした。出産によって開いた骨盤を元に戻すため、周囲の友人がみんな使っていた定番の骨盤ベルトを巻いてしばらく過ごしました。ただ育児が忙しくなると腰痛対策が面倒になり、そのうちベルトもほったらかしに。“ちょっとぐらいの腰痛は気にしない”。そんなスタンスで暮らしていました。

そんな私が、腰痛に再度向き合うことになったのは40代。パートで働き始め、デスクワークの時間が増えたことで腰痛が悪化したのです。しかし腰痛ベルトを着けるのが煩わしく、そのまま我慢していました。友人や同僚に相談すると、「私も腰痛!つらいよね!」という共感は得られるものの、積極的に対策をしている人は少なく、腰痛は「諦めるしかないもの」という雰囲気を感じていました。

その後パートを辞め、専業ライターとして自宅で仕事をするようになりました。パソコンに向かって作業をしていると、ある日、腰が痛くなり座り続けられなくなったのです。「少し休むか」と立ち上がるとズキン!と腰に痛みが走り、上体を起こせず前傾姿勢でヨタヨタ歩くしかなくなりました。

時を同じくして、認知症気味の母の介護も始まりました。トイレの介助や入浴の手伝いをするときに、どうしても腰をかがめることになります。中腰の姿勢はかなりつらく、腰の負担は増すばかり。このままでは本格的にまずい。産後よりもひどい痛みが続くので、さすがに焦り始めました。



デスクワークに、介護に、悪化する腰痛。効果的なグッズを探す日々

幸いにも自宅で仕事をするようになったので、人目をはばからずに腰痛対策ができるようになりました。まず最初に試したのは、デスクチェアの座面に置く低反発クッションです。立体カーブで腰を包むように設計されているクッションを2種類ほど買ってみましたが、どちらも期待したほどの効果はありませんでした(今もなんとなく使っていますが)。

商品のレビューはいいのに、なぜ私には合わないんだろう。だいたい、どうして腰が痛くなるんだろう。座って腰痛がひどくなるのは、椅子に座ると骨盤が開くからなのでは。それなら、骨盤が広がらないようにしっかりベルトで固定し、骨盤を立たせるようにして椅子に座ればいいのでは? …そう思い至った私は、産後に愛用していた、ゴムで締め付けるタイプの骨盤ベルト以上に効果的なアイテムはないかとネットで探し始め、ようやく良さそうな商品を見つけたのです。

その骨盤ベルトは、家だからこそ人目をはばからず装着できそうなコルセットのような見た目。背中部分は靴紐のように紐をクロスさせてあり、お腹側でベルトの端を引っ張ると、背中の紐が一斉に締まり、腰を全体的に締め付けることができるものでした。価格が1万円と高額だったため、半ば賭けのような気持ちで購入しましたが、これが大当たり!ベルトを装着することで骨盤の位置が安定し、長時間座っていても疲れにくくなりました。まあまあ存在感があり、外出するときには服に気を遣わなくてはいけないものの、このアイテムが、私にとって腰痛緩和の大きな転機となりました。




対処療法で腰痛が緩和するなか、さらなる原因が判明

その後、腰痛の原因はデスクワークや介護のほかに、別の原因があるのかもと気づかされることになります。それは“肥満”。さまざまなストレスで暴飲暴食気味になり、70キロに増加した体重に焦ってダイエットしたところ、なぜか腰痛が軽くなったのです。「あれ?肥満も腰痛の原因だったの?」とびっくりして、ネットで調べてみると…、腰痛の主な原因は ①重いものを持って腰に負担をかける ②長時間同じ姿勢をしたことで筋肉が緊張し、血行が悪くなる ③運動不足 などに加えて、④更年期による女性ホルモンの分泌量低下 ⑤体重増加 の可能性もあるとのこと。特に⑤については、太ると重心を取るために姿勢が後ろに反る形になり、腰に負担がかかるからなのだとか。

それからは体重の激増に注意して、腰が痛くなったらベルトを巻く、同じ姿勢を続けないように適度に休憩を入れる、などで痛みを乗り切りました。



腰痛の悩みや解決策はきっと人それぞれ。試行錯誤あるのみ

現在は、腰痛がほとんど気にならない日々を過ごしています。私にとっての効果的な腰痛対策は、骨盤ベルトの活用、体重管理、そしてこまめに休憩を取るという生活習慣の見直しでした。さらに、認知症の母は症状が進行し、介護施設に入りました。私自身、閉経を迎え、更年期症状も落ち着きました。きっと、こうした腰痛の原因が一つひとつ減ってきたのも良かったんだと思います。

あのとき愛用していた腰痛ベルトは、今は「お守り」としてデスクチェアのそばに置いています。腰痛で悩んでいる人全員にこのベルトをおすすめしたいものの、価格も高く、実際に使った友人から「私はそれほど効果を感じなかった」と言われてしまったことがあるので、全員に合うものではないのかもしれません。腰痛の原因も対策も人それぞれ。私自身としては、腰痛と向き合い試行錯誤した時間に、きっと意味はあったと思いたいです。


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まほ(52歳) 
夫と中学生、大学生の4人家族。40代半ばから冷え性、乾燥肌、疲労感、ホットフラッシュと、さまざまな更年期症状が出始める。52歳でとうとう閉経を迎え、不定愁訴が一気に楽になった。
<ワタシのセルフケア>一人の時間を大切にすること。スケジュールを詰め込まず、常に余裕をつくっておく。信頼できるサプリを見つける。毎日少しずつ甘酒を飲む。



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