春を楽しむ!更年期のおしゃれのポイント

洋服に迷う女性
美容

本記事は、2021年3月上旬に執筆しております。未だに先の見えないコロナ禍にあって、不要不急の外出を推奨する意図はございません。

皆様におかれましても、日々、我慢やご苦労を重ね、自粛生活を過ごしていらっしゃることと思います。そんな毎日に、小さな楽しみや気持ちを浮き立たせられるような事が少しでも増やせれば、という願いを込め、お届けします。

おしゃれを楽しみたい!その気持ちの壁になるのは…

陽射しが明るくなって気温や湿度も少しずつ上がり、春の足音が近づいてくると、ショーウィンドウや店内には、一斉に明るい色や軽い素材の服が並びます。

メイクやファッションで着飾ることは、更年期で落ち込みがちな気分を前向きにしてくれるパワーもあります。陽気につられ、ちょっとした外出等も増えてくる春は、おしゃれも楽しみたいところです。

しかし、更年期世代の女性の中には「これまで着ていた服が気軽に着られなくなった」という感覚を持つ方も多くいらっしゃいます。
なぜなら、更年期世代に差し掛かると、汗やその匂いが気になったり、外見にも変化が訪れたりするからです。

肥満に悩む更年期の女性

女性ホルモン(エストロゲン)には、内臓脂肪を減らす働きがあります。このため、エストロゲンの分泌が減る更年期(おおむね45~55歳)以降は、内臓脂肪がつきやすくなります。さらに、加齢によって筋肉量も減るため、代謝が衰えて太りやすくなります。

また、突然カーッと顔が熱くなり、大量の汗が出る症状、いわゆる「ホットフラッシュ」を経験することがあります。これは、不安定な女性ホルモンの分泌量に、自律神経が影響を受けて、血管が拡張したり収縮したりするために起こります。
服が汗でびっしょり濡れてしまうこともあるため、どうしても服の色の選択には気を遣いますし、外出自体がおっくうになってしまう方もいるかもしれません。

こうした更年期のあれこれにめげず、春のおしゃれを楽しんでいただくためのヒントをご紹介します。

気になる体型をカバーするコツ

体型カバーを意識するあまり、ついゆったりした服ばかり選びがちになりますが、大きな服は余計に身体を大きく見せてしまいます。ビッグシルエットはトレンドでもありますが、「狙ったユルさ」とそうではない「ゆったり」は、やはり違うものです。

まず、トレンドに左右されないベーシックなアイテムは、サイズやシルエットが自分にきちんと合っているものを選びましょう。お店では必ず試着し、肩のライン、袖の長さ、身幅、丈の長さ、ヒップやわたり幅などをチェックします。

サイズがぴったり合っているだけで洗練されて見えるので、妥協せずにこだわりましょう。また、自分にしっくりくる一着を手元におき参考にすることで、通販で試着ができない時も失敗が少なくなります。

ご存知の通り、お店の鏡はスッキリと映るように工夫されていることが多いです。また、後ろ姿は見難く、シワが寄っていても気付かないもの。
家に帰ってから「試着した時と違う」ということがないように、客観的な視点を持っている店員さんに相談しながら、サイズを比較し、袖の長さやパンツの丈などは1ミリ単位で調整してもらいます。

「何と合わせるか」「どう着たいか」を店員さんに伝えると、それに見合うアドバイスをしてくれます。

試着する女性

◇おまけ話—————————————————
アパレルの店員さんが苦手…という方は意外と多いですよね。そんなお客さんの意見を汲み取り、接客方針を変更しているお店も増えてきているようです。
(また、現在は、感染予防の観点から積極的なお声がけはいたしません、という接客がスタンダードになってもいます。)

色やサイズに迷っている時は、店員さんの意見を聞き、1人で選びたい時は「迷ったらこちらからお声がけしますね」など、相手を尊重しながらスマートにその意思を伝えしましょう。

ちなみに、試着したものの買わない、という場合。「いかがですか?」というお声掛けに、私は「洋服はカワイイ(カッコイイ)のですが、私には着こなせないみたいです」とお伝えして納得(?)してもらっています。

皆様はどんな風に答えますか?ぜひ教えてください!コチラから
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ウエストやお尻が気になるからといって、全て覆い隠そうとするのは、メリハリやポイントがなく逆効果になる場合も。
すっかり定番になったトップスの前だけインは、気になるウエストをすっきりみせ、お尻の方は覆ってくれますので、比較的トライしやすいスタイルです。

また、首や鎖骨、手首、足首などの細い部分を見せて強調すると、全体的にほっそり見えます。

ただし、袖の形一つをとっても、実は太って見えてしまうものがあるので注意してください。例えば着ればそのままちょうど手首が出る七分袖のトップスは、便利ですが腕の太さが目立つという方もいます。その場合は、長袖の袖をまくって手首をみせた方が〇

ついつい多用したくなる長めのスカートも、形の選び方が重要です。代表として、それぞれ似合うタイプが違うといわれてるフレア、プリーツ、ストレートを挙げますが、この中で一番自分にしっくりくるものはどれかご存じですか?

楽で種類も多いフレアを選びがちですが、他の形を試着してみると新しい発見があるかもしれません。ぜひ履き比べてみてください!

体型カバーには、素材選びも重要です。体のラインをできるだけ拾わない、ハリのある落ち感のいい素材を選ぶのがおすすめという方もいれば、シフォンのように柔らかい素材が合う方もいらっしゃいます。シャツやシンプルなカットソーなど、比較しやすいアイテムで素材の違いによってどう変わるかを試してみましょう。

シャツを選ぶ女性

もちろん、最終的には自分が好きな物を選択し、気分が上がればそれでよし!です。しかし、自分のファッションについて、良くも悪くも見直す機会ですので、好きという感覚にプラスして、細部にこだわり、自分の魅力を引き出してくれる服を選べたら素敵ですね。

機能性インナーは、専門店で

近年は、どこのお店も機能性を重視したアイテムを取り扱うようになりましたが、元祖ともいえる山登り用の服や、常時外で仕事されている方のための服はやはりクオリティも高く、強い味方になってくれます。
のぼせやホットフラッシュには、汗を吸収して速く乾くインナーで対処しましょう。抗菌防臭加工が施されているものなら、臭いも気になりません。
このように、汗や匂いの悩みが深い方は、通常よりも汗をかく状態を想定して開発されているアイテムを探してみてください。

春先は寒暖の差が激しく、大量の汗をかいた後に、冷気にさらされて身体が冷えてしまうことも。ストールを1枚持ち歩く習慣をつけると、体温調節に役立ちます。UVカット加工がされているものなら、春先から多くなる紫外線対策にもなります。

気持ちが沈みがちな時こそ、色の力を借りて気分をアップ!

更年期はエストロゲンの減少によって自律神経のバランスが乱れ、ストレスに弱くなります。そこへきてさらに、環境の変化や人間関係などで、大きなストレスにさらされることも少なくありません。

リラックスできる趣味があるといいのですが、そうした余裕もないときは、色の力を借りて気持ちを前向きにするのもひとつの方法です。

この春はぜひ、ピンクやオレンジ、イエロー、グリーン、ブルーなどの明るい色を身につけてみましょう。

買い物をする女性

例えば一口にピンクといっても、淡いパウダーピンクからオレンジがかったサーモンピンク、ビビッドなショッキングピンクなど、さまざまな種類があります。
必ず自分に似合ってしっくりくるピンクがあるはずですから、「ピンクなんて似合わないし、自分には若すぎる」などと決めつけずに根気よく選んでください

選び方のポイントは、アイテムを顔の近くにもっていった時に以下の点を注意深く見ることです。

・肌がキレイにみえる(ムラが出にくい、乾燥してみえない)
・シミ・シワ、クマ、ほうれい線、たるみが目立たない
・瞳が輝くようにみえる
・髪の毛のツヤ感が引き立つ

普段は着ない明るい色にどうしても抵抗がある場合や、着回しできないアイテムは避けたいという場合は、スカーフやアクセサリーなどの小物で取り入れましょう。今はちょうどワントーンコーデが流行していますので、良いアクセントになります。

最近は、バッグや靴も驚くほどカラーバリエーションが豊富になっていますよね。シックにまとめたグレーやベージュの服に、ミントグリーンの靴…などというのも素敵です。

うららかな春の日差しに、なんとなく気分も浮き立つこの時季。遠出する時だけでなく、ワンマイルのお散歩やお買い物、家の中でもおしゃれを楽しみ、明るい気持ちになってみませんか?

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